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光文社新書 『喪失学』 (坂口幸弘著) 2022/11/18

喪失から立ち直ることなんて出来なかったんだ?喪失後の生活に適応することだったんだ!

喪失後の立ち直るとは、どういうことなのか?

この本から「喪失から立ち直れなくていい、適応すればいいのだと教えられました」

この本では、様々なケースを用いて立ち直る場合を説明しています。例えば、失恋からの立ち直るとは失恋から落ち込んでいる精神状態からの復活です。それに対して大切な人を亡くしを亡くした場合は、亡き人が生き返らない限り、死別以前とまったく同一の状態に戻ることは有り得ません。そうした状況から死別は、その他のケースとは一線を画しています。このような意味から、喪失から立ち直ろうと考えることは相当につらいことではないかと思います。
亡き人がこの世に戻ってきてくれることが不可能であることが確実である以上、立ち直るよりもやはり適応することの方が自然ではないかと考えます。

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では適応するってどうすることなんでしょうか?その前に一度「立ち直る」の意味を考えて見ました。「立ち直る」ということは、あたかも風邪が治り、本来の健康状態を取り戻すかのようなイメージがありますが、喪失体験だけはそのような見方はできません。と、なれば喪失から立ち直ることはできません。ならばやはり適応すると言う考え方が一番いいのではないかと自然に思えます。ですから適応となれば立ち直りのように直ぐに立ち直るような事はなくても、適応回数でその都度、その都度、適応内容レベルを上げていけると思います。だから「立ち直らなきゃ」一色じゃなく適応も視野にいれて考えて見るのがいいと思います。
適応って見方を変えれば「日にち薬」的な発想とよく似ていると思いませんか。要は喪失に適応(慣れる)とも考えませんか? 私は適応って日にち薬のことを言っているんだと思います。今まで、何とか立ち直らないとばかり思っていましたが、こころを少し緩くして適応して行けばいいんだと生きて行くことにしました。あなたは如何ですか?

この本には、他にも失ったことで見えてきたもの、気づいたものが喪失後の生きる糧となり、人生に新たな生きがいをもたらしてくれことなど、沢山の喪失後に 関する情報満載です。きっと喪失後の生き方に役立つ本であることは間違いありません。。


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