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(5)うつ病の自分との向き合い方(4)全てを失ったのなら(3)悲しみを受け止め乗り越える方法(2)不条理への怒りや恨みを手放す方法はありますか?(1)愛する人に先立たれて「無気力」になってしまったら! 

(4)全てを失ったのなら、この言葉とともに再出発すればよい

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全てを失ったのなら、この言葉とともに再出発すればよい

私は59歳独身の男です。年前にリストラされて以降、派遣社員などで生計を立てて きましたが、ここ数年失うものが大きすぎて仕事を続けることも虚しくなりました。このままでは経済破綻をします。

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【全てを失ったのなら、この言葉とともに再出発すればよい】 文字起こし制作者  運営者 深井

ペンネームこぼまるさん50代の男性から届いた相談です 私は59歳独身の男です。 年前にリストラされて以降、派遣社員などで生計を立てて きましたが、ここ数年失うものが大きすぎて仕事を続ける ことも虚しくなりました。このままでは経済破綻をします。 仕事を失って以降、住居を失い、父を失い、妻も失いました。 残された貯金を切り崩して生活を送っています。 それももう尽きようとしています。このままでは確実に人生 終焉です。でも、心の中では諦めムードいわゆる自暴自棄です。 夢も希望も未来も何もありません。心療内科には行っています。 しかし効果があるのかないのかはっきりしません、むしろ人間 不信です。

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以前はカウンセリングや霊媒師のところにも行きました。 私は今不安障害と鬱を併発しています。妹や別れた妻には全く 理解してもらえず、むしろ罵声を浴びせられる始末、そこから でしょうか女性に対して敵意すら感じます。 誰も理解してくれる人はいません。こんな私ですが今後どのよ うな心持ちて生きていけばよいのか、ご教授願います。

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諸悪莫作衆善奉行自浄其意是諸仏教という言葉があります。 七仏通誡偈「ひちぶつつうかいげ」という言葉です。この七仏通誡偈は何を言っているのかというと、 分かりやすい言葉で言えば悪しき事を止め、善き事をなす、そして心穏やかに保つ。 これがこの諸悪莫作、衆善奉行自浄其意是諸仏教「しょあくまくさ・しゅぜんぶぎょう・じじょうごい・ぜしょうぶっきょう」悪しき事を止め 善き事をなし心穏やかに清らかに保つということ、さてこれが仏教だというのが七仏通誡偈なんですね。

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仏教というのは難しいことを言っているわけではないんです。 つまるところ仏教てなんですかと言われたら、悪しき事を止め善き事をなし心穏やかに清らかに保つ、 そう生きられたら私達は心の苦しみを離れ、そして幸福に生きる事が出来るんだっていう非常にシンプルな教えなんです。

さてここで悪しき事を止め、善き事をなすと言うことを言いましたが、仏教でいう悪しき事、良き事というのはもちろん道徳的に悪いことをするとか、善い事をするとか、悪いことしないこれは大事なことですでも実はこの悪しき事、善き事というのはそれだけではなくて、この悪しき事ということは、下手っていう意味もあるんです。そして善き事というのは巧みにという意味があるんです。

そう私たちは下手に生きることを止め、巧みに生きられるようにしましょう。そして心穏やかに清らかに保つそうすれば苦しみを少しでもね和らげ、そして幸福に生きることができるんですよ、そう仏教は教えているわけですね。

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さて、こぼまるさんの問題は何かというと、今不安障害とか鬱とかを併発してそしてお仕事をリストラがされてしまった。そしてさらにそこへお父様を亡くされたり、それから住居を失ったり、奥さんも失ったり、お金もどんどん減っていくそういう中で自分が精神的にも病んでしまった。様々なこの問題苦しみが連続してこぼまるさんを襲ってきたわけです。そして今59歳独身。さてこぼまるさんの問題はどこにあるのか言った時にこぼまるさんだって幸せになりたいと思って、 自分でね学校に行き就職し結婚をし住居も家も見つけ家を建てて、ひょっとしたらそうやってしてこられたと思うんですね、

けれどこれまで自分が続けてきた努力というもの、これまで自分が幸せになりたいと思って積み上げてきたものが結果として自分に幸せを生んでいないってこと、何がいけないんだと言った時にこの仏教とは何かという 非常にシンプルで非常に明快な人生に対しての答え、この七仏通誡偈に語られているところの教え、ここへこぼまるさんには立ち返っていただきたいと思うんです。 そう、死ぬということは悪いことじゃないんですね、でも人間にとって極めて自然な死ぬと いうこと、私たちは誰かにを愛するが故に許さないんです。

つまりつまりですよ、自分の 愛する人が死んでそれが認められてないということは、この愛する人の死を許さないということです。 まあ亡くなった後に、その人の魂とか霊があるかないかというかそれに対し てお坊さんお答えちゃいけないんですよ。

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こぼまるさんの問題は、先ほど言いました自分がこれまで幸せになりたいと思って積み上げてきたものが結果として自分を幸福にしていないということなんです。処方箋、処方箋は何かといったら先ほどの七仏通誡偈。悪しき事をやめ、善き事をなし心を清らかに穏やかに保つ なんだそれって、以前そういった人があります。そんなことなら誰でも分かる事でしょう。そんなことは誰でも理解できることでしょう。でも自分はそんなことじゃなくてもっと理解できないことが沢山あるから上手く生きられないんだって。そうおっしゃった方があります。でも実は人生が心に安心を得て生きるということは、人生が 好転していくということは、そんなに複雑な難しいことができる必要というのはないんです。

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ものすごい知識と、ものすごい技術と、ものすごい才能みたいなものがなければ人生を幸せになれないのか、と言ったらそんなことはないんです。人並み以上に何かができなくても、幸せに生きている人っているんです。人並以上に技術や能力や経歴がなくても経済破綻というところまで行かずに生きている人がいるんです。 さて、こぼまるさんが、もし私には何もないというのであればぜひこの処方箋を改めてよくよく唱え、自分の中で反芻して余生の再出発の原点にしていただきたい。

それがこの七仏通誡偈です悪しき事を止め善き事をなし心穏やかに清らかに保つ、6歳の子供でも理解できる、 だけれども80歳の老人でもこれを行うのは難しい。先ほど言いましたこぼまるさんがまあ、もう一度ね、別れた奥さんと上手くやろうとか兄弟と上手くやろうとかそういうことを考えるもっと手前に59歳独身男性ですけれどもなんでもいい、何か自分ができることで何でもいい、それをやってまず自分が自分の生活を成り立たせるんだ。

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自分が自分の心穏やかに保つんだと、沢山のことをいろんなことを失ったいろんなものを取り戻そう、そんなこと考えなくてもいいんです。でも結果として一人になっちゃったわけでしょ。あと背負う物何もないじゃないですか、自分1人今日1日何か自分が出来ることをして、自分の生活を成り立たせる、出来るだけ人の迷惑にならないように自分がきょう一日を生きる。このことがこぼまるさんにとって難しいことでしょうかね。

仕事というのはもちろん、正社員になりたい という思いもあるのかもしれませんが、今日の日本は何処にでも仕事があぶれています。仕事を選ばなければいろんなところに今日1日自分を生かしめてくれるそれだけの額を与えてくれる仕事っていうのは探せばあるんです。先ほど言いましたそうやって自分を成り立たせていくために基本中の基本、根本中の根本、非常にシンプルな仏教の教え、それが悪しき事を止め、善き事をなし心穏やかに清らかに保つということです。

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こぼまるさんにやっていただきたい。なにも難しいことじゃないシンプルなんだけれど、これを貫いていく、これを極めていく、これを深めていくこれを高めていく、これを本当に自分が素直に受け入れてそうしようと思ってやっていく、あまりにもシンプルに聞こえすぎて シンプルに聞こえてしまうものですからそんなことで自分の人生が好転して行くんだったらわざわわざ 大愚和尚に相談しないよってそういうふうに思えるかもしれませんが、悪しき事、下手なことを止めて、善き事巧みにできる、そして心穏やかに清らかに保つ。

何でもいい、もう一度仕事を失ってしまったって嘆いている暇があったらアルバイトでもなんでもいい、工事現場の旗振りでも、道路工事でもなんでもいい今日1日働いて自分ができることをやって、そして生活の糧がいただけるって言うこと。そういう現場に是非こぼまるさん飛び込んでください。

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こぼまるさんね、不安障害と鬱ってもちろんそういうのがあるかもしれません。だから正社員になって働いてひと所に勤めるということが難しかった。皆さんに迷惑をかけてしまうと思うのであれば、日雇いでもいいので、そこに行ってそこでできるだけ巧みに働いている人、 そういう人の真似をする、そういう人の振る舞いの真似をする、そういう人の言葉遣いの真似をする、そういう人の動きの真似をする、少しでも自分もその巧みにその仕事ができている人の様に仕事ができるように、少しでも吸収しようと思ってそうやって働いてみるんです。

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下手に生きるという人は、大概周りをよく観察しないんです。どんな事であってもそこに飛び込んで、そしてそこで先にその世界にいる人達から素直に学ぼうとしないんです。 ちょっと何かの環境に新しい環境に入って慣れてくると、そこで愚痴ったりサボったり、なんで俺はこんなことしなきゃいけないんだと思ったり、欲を出したり、これまで私もたくさんいろんな方々見てきましたけれど、いや自分なんてって言いながらそこにね誠意が弱かったり真面目さが足りなかったり、素直さが足りなかったりするんです。今本当にいろんなお仕事があります。

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今日1日こぼまるさんがこのままだったら経済破綻ですって 言わなくても、自分1人がなんとか生きていくということであれば、安いアパートに引っ越して、そして自分の生活費をなんとか稼いでいくということであれば、体さえ動けば体さえなんとか健康でいられれば、多少心が鬱っぽくても多少心が晴れなくても、なんとか生きてけるものなんですよ。そうやって生きて居る人達も沢山おられます。みんなの嫌がること、みんなが面倒くさがること、結構お金もらえますよ。でも、そんな事をやろうと思うか思わないかなんですね。

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必ずどんな世界にも尊敬すべき人がいる、どんな世界にも自分より先に入って自分より巧みに物事を処理している人がいる。どんな世界にもです。そこを素直に学んでいこうとする、少しでも自分の下手をやめてその世界で巧みに生きている人の真似をする。その上で自分が腹を立てたりあちこちでぶつかったり、もう私なんかダメだって、ふてくされたり捻くれたり、文句言ったり、そうじゃなくてなんでもいい自分が出来ることがありませんでしょうか。

何でもやらせてもらいます。そういうつもりで行って、そして働いて働いている最中そこにいる人たちとの間で、自分が少しでも心穏やかに保つ、少しでも自分の心清らかに保つそんな工夫をそんな努力を小さな小さな誰にも見えない努力を続けている人というのは必ずその場所で可愛いがってもらえるんですよ。59歳もう59歳まだ59歳どちらとも言えるんですよ

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59歳60歳から第二の人生としてね、そしてもう一度人生60年これで1つの自分の人生の前半が終わったんだと、だからもう1回赤ちゃんみたいな気持ちで60歳からこう還暦に戻って、そして生まれ変わったつもりで新しい一人の人生を自分でまた歩んでいくんだ、そういうつもりで歩み始めたらこんなに自分の事を悲観する必要はないと思うんですね。ということで結論です。

悪しき事を止め、善き事をなす、心穏やかに清らかに保つこのようなあり方を是非そのようなあり方をしようと思って余生を生きてください。必ず行った先で少しずつ少しずつ可愛いがってくださる方が出てくるはずです。 非常にシンプルです、でも実際にそれを行うのは難しい諸悪莫作、衆善奉行自浄其意、是諸仏教悪しき事を止め、善き事をなし心穏やかに保つそれが仏の教えです応援しています。

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