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悲しみは悲しみのままに善光寺住職・大久保瑞昭 2022/12/18(日)

大久保瑞昭住職さんが、ある喪の作業グリーフワークについてのテレビ番組を見られた時の感想を述べられています。住職さんのお話は私が過去にユーチューブや SNS、ホームページなどから得た情報の内容と一線を画す内容です。ぜひお読み下さい。

悲しみは悲しみのままに善光寺住職・大久保瑞昭

みなさんこんにちは善光寺・大久保瑞昭(ずいしょう)です。お元気ですか? 先日、ある喪の作業グリーフワークについてのテレビ番組を見ました。 そこでは、現在では死後も例えばラインのアカウントを削除しないで、ずっと残し ておき、そこにメッセージを送ったりして更新を絶やさずにしておく。 まぁそうやって死後もSNS上では生き続けるということが放送されていました。

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さらには、そういった情報テクノロジーの発達に伴って、例えば幼くして死別した我が子と同じような背格好の子どもをスキャンして バーチャルの世界で蘇らせるっていうことも放送されていました。そこではVRの眼鏡をかけて、 その亡き子とお母さんが対面するんですがAIを使ってその子が発するだろう言葉も発するようになっているんですね ですから、本当にその子が生きているように対面できるようになっているんです これは韓国でされているって事なんですが、賛否両方の意見があるんだそうです。

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そしてその番組のコメンテーターの方が、かって人類が麻酔を開発していろいろな 痛みから解放されたように、こういった情報テクノロジーの発達により、人類が 死別の苦しみからも解放されるのではないだろうかとおっしゃっていました。 これには皆さんも賛否があると思います。まあ私は極論ですが、 死別の悲しみは乗り越えなければならないのだろうか 乗り越えなくてもいいのではないかと思っています。 死別の悲しみをきれいさっぱり忘れる必要があるんでしょうか。 死別の悲しみにどっぷり浸かっていてもいいんじゃないでしょうか。

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誰とも会いたくない、外へ出たくないそういう状態が続いていても いいんじゃないでしょうか。 よく、私がこんなにくよくよしていたら死んだ人も喜んではくれない、 私が活き活きしていたら、故人も喜んでくれると言うことを聞きますが それもどうかなと思います。 大切な大切な人を亡くしとの別れですもん、それはずっと泣いていてもいいんじゃないでしょうか。 何年経とうが、何十年経とうが、泣いていてもいいんじゃないでしょうか。 なんだかねぇ、ポジティブにして活き活きとして輝いていなければならない、 それが正常な状態だという思い込みが強いんじゃないでしょうか。

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ネガティブで誰とも話をしたくない、人にも会いたくない、 家族とも会話をしたくない、そんな時があるのも人間としては普通の状態です。 いつも常に心が前向きな状態であることこそ、なんだか異常な状態のように感じますねぇ。 死別の悲しみって乗り越える必要はないと思います。 当寺の檀家さんで、幼いお子さんを亡くされた方がいらっしゃいますけれど、 皆さん、何年経とうが何十年経とうが、今でもお参りの時には泣いてらっしゃいますがね、 もちろん、日常的に悲しみの中にいらっしゃるわけではないと思います。 でも、その後命日には今でも涙を流されているんですね。 何十年経とうが死別の悲しみはなくならないんですね 私はグリーフワークを専門的に勉強しているわけではありません。 でも、死別の悲しみを越えて、あるいは弱めて そして、それからの人生を元気に生きていきましょうとは、 まあ私は思いません。

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死別の悲しみを超えるのではなく、死別の悲しみのままが 私たちの人生なのだということです。 言い換えますと人生とは、死別の悲しみを抱えたまま生きることだと思います 死別の悲しみの中にこそ、私たちの人生があるんです この生老病死の苦の娑婆で、やっと巡り合った大切な人を亡くし、 その大切な人を亡くしさえも、やはりこの娑婆という耐え忍ぶ世界の 苦からは逃れることはできない、やがては別れなければならない 大切な人を亡くしは、この苦の世界で、ほんのかりそめに出会うことが出来たんです。

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その奇跡のようにやっと出会えた、私たちの人生にとって大切な人を亡くしの死 その死別の悲しみは忘れようと思っていても忘れられるものではありません むしろ、それほど悲しむ位にに深いご縁を頂いた人なのですから その悲しみを抱えながら生きていきましょう その死別の悲しみも、私たちの大切な大切な人を亡くし生の一部なんです それは克服したり忘れるべきものではありません。 その悲しみの中で、亡き人に手を合わせながら生きていきましょう 悲しみを抱えながら悲しみに苦労しながら、手を合わせる人生を送って 行きましょうね。

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グリーフアドバイス運営者から
如何ですか、今までに言われている「立ち直り、適応」などの言われ方とは ちょっと一線を画すると思います。私はこの住職さんの言葉にこころが救われたような気がしました。何故かと言うと やはり、喪失により落ち込みがちな気持ちは、そんなに簡単にポジティブシンキングには至りませんから、どうしても 定期的に落ち込みを経験していましたから。ですからそんな自分を肯定して頂いた気持ちになり救われました。

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