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”大切な人の死 それとどう向き合えばいいのか 2022/12/30(土) 

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大切な人の死 それとどう向き合えばいいのか!高野山真言宗 本山布教師 田中宣照さん

本日は高野山の法話をご覧頂きありがとうございます お葬式が終わった後、その悲しみの中でこれからどうや ってお勤めをさせて頂いたらよろしいでしょうかと尋ねられる時が ございます。随分前の私は、ご遺骨はこちらに安置してとか お灯明は右でお花は左ですとか、ご飯は右でお茶は左ですというように お祭りの仕方ばかりお伝えしておりましたが、 今ではどのような気持ちでお勤めをさせていただくのか その目に見えない拝む心の大切さに気が付き、 お祀りの仕方と併せてお伝えさせていただいております。

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このことに気づかせていただきましたのは 私自身が父親失い、供養する中での心の変化がきっかけでございます 私は4年前に父親を亡くしました。がんが再発をして 1年間の抗がん剤治療による闘病生活をし、 2週間ほど入院して父親は旅立ちました。 私にとって1年間の闘病生活は一瞬の出来事でした。 お葬式をして、四十九日法要して、そういたしましたら 「成仏成仏」と常日頃は檀信徒の皆様に解きつつも、 情けないことに自分自身の身に降りかかりますと一向に心が定まりません。

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忙しさにかまけて闘病生活を支えられなかったこと、 また亡くなる寸前まで言い争いをしてしまったこと、 父親がこの日になくなるということがわかっていれば、 もう少し良き息子としての役目を果たせたのかもしれませんが、 父親が亡くなるという想像したくない事実に 考えることから目を背けてしまってずっと お寺のホーム優先ということで忙しく過ごしておりました 回復の手立てはありませんよとようやく父親が亡くなるという事実と向き合ったほどです。

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ふくよかで豪快だった 父親は1年間の抗がん剤治療による闘病生活で 健康重が半分ほどになってしまいました。 やせ細ってしまった父親の最後の姿を思い出すたびに 最後までよく頑張られましたね、 そういう気持ちはもちろんあるのですが、 申し訳ないなぁと言う反省とも、 自己弁護とも取れるようなどうしようもない思いで日々悩んでおりました。

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四十九日法要を終えて 特に親しくお付き合いをしていただきましたお寺様には 直接お伺いをして忌明けのご挨拶回りをしました そんな中で、あるお寺のご住職様が私に向かってこう言ってくださいました。宣照さん、あんたぁ元気ないなぁ、 もしかしたらあんた痩せ細ってしまったお姿ばかりに 手合わせてるんちゃうか、それはあかんで、一番 元気で勢いのあった頃の姿をお位牌に感じて手を合わしてみなさい。 もう出家さんなんやからな、私は見透かされたような気持ちがいたしました。しかしそのご住職様の包み込むような笑顔と また高い言葉で強張っていた私の心が心地よく 崩れ去っていったような気がいたしました。

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お寺へ帰りまして教えていただいたとおりに一番元気で勢いのあった頃の父親の姿をお位牌に感じて手を合わせました。そういたしましたら不思議なことに明るい兆しと言いますか今までにない温かい心でお勤めをすることができました。 その日を境に私の心は少しずつ少しずつ回復してまいりました そして一周忌を迎えたときのことです。 一周忌の法要を終えて沢山のお参りの方とご親族を送り出して 静まり返ったお寺の中で私は再びお仏壇の前に座り無事務め終えましたよとホッとして報告するような気持ちで手を合わせました。

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その時のことです。自分でも驚いたのですが心の奥底から あなたの息子でよかったです。おかげさまです。という言葉が 出てまいりました。 その時の感謝と尊敬を合わせたような、深い素直な思いは 今でもこの胸に残っております。 おかげさまで申し訳ない、ごめんなさいで始まった私のご供養は あなたの息子でよかったです。おかげさまですという深い 感謝と尊敬の思いに生まれ変わっておりました。 今でもその気持ちが私の先祖供養の原点でございます。

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このような経験を通じまして、今ではこれからどのようにお勤めをさせて頂いたらよろしいでしょうかというこの言葉の奥に、 あの人無しに私たちはどうやって生きていけばよろしいんでしょうか。 と言う人として根源的な迷いや不安が潜んでいると私は想像します。 少しずつ前を向いて歩んでいくためには心を込めたご供養が 必要です。どうか一番元気で勢いのあった頃の姿をお位牌に感じてお祈りをなさってください。そしてあなたの子供でよかったです。 あなたの夫で妻でよかったです。あなたの友であってよかったです。おかげさまですと素直な感謝の思いを込めて語りかけるように お祈りなさってください。 ご供養の一つの参考にでもなればと思い 自分自身の経験で甚だ恐縮ではございますがお話をさせていただきました

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ここよりサイト運営者の感想です
如何ですか?仏壇にお参りする時は亡くなられた方の、生前の元気な時の姿を 思い浮かべながら手を合わせて拝めばいいと言うことが解りました。しかも、そのように元気な姿を思い浮かべながら拝めば、拝んでいる人の気持ちに変化が生じる事をお話していますよね。私もこれからはこの法話のように対応したいと思いました。

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