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(1)人を思う心が命を救った 2022/11/28(月)

高野山真言宗 総本山金剛峰寺の僧侶の法話です

人を思う心が命を救った実話です

今日は人を思う心が命を救ったという実話を紹介します。!

このお話は、高野山真言宗 総本山金剛峰寺の僧侶の方がユーチューブでお話された実話を紹介させて頂きます。ユーチューブの動画をご覧になりたい方は下記のリンクからご覧下さい
直接ユーチューブにリンクしています
今回のお話は実話であり、本当に祈りの凄さを目の当たりにして、きっと驚かれることだと思います。
非常に祈りに対しての大切な法話なので、運営者の私がユーチューブの動画の音声ファイルから文字起こしして、テキストファイルで公開しています。

     

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ここより文字起こしテキストです

本日は高野山の法話をご覧いただきありがとうございます。今日は人を思う心が命を救ったというお話をさせていただきます。 私には10歳年下のえみちゃんという友人がいます。でも年下を感じさせないほど、とてもしっかりしていて、とても思いやりのある明るくて優しい女性です。 えみちゃんはいつも友人たちや周りの方々の心配ばかりしています。例えば、海外にある友達が病気になったと聞くと、すぐに飛行機に乗って行ってしまったり また、別の友達のお子様が学校のことで悩んでいると聞くと、今から言ってくると言って仕事を休んで話に行ったり、そうして人のためにいつも走り回っているような友人です。そんなえみちゃんとは私とは、東京と関西で距離が離れていることもあってしばらく連絡を取っておりませんでした。

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でもある日、えみちゃんの方から電話があったんです。久しぶり元気、元気だよ、今日ね私ちょっと相談があって電話したの。 私はそれを聞いて、相変わらずだなぁと思いながらそういうえみちゃんはどうしてた、元気だったと聞くと、えみちゃんは私ねがんになったの、しばらく声が出ませんでした。 えみちゃんはその時で30代に入ったばかり、まだまだ元気で若い年頃です。 でも電話では、えみちゃんは職場の友人の心配ばかりしていました。私はそれを聞きながら、本当は辛いんじゃないかな、聞いてほしいんじゃないかなと思っていると、 えみちゃんはそのうち、ぽっちゃりぽつりと自分のことを話し始めたんです。癌がわかって結婚を前提に付き合っていた方とお別れしたこと、またえみちゃんには 子供の頃からの病気があって、数ヶ月前にその手術をしたこと、そしてその手術の経過観察のために、がんの治療がすぐには始められないこと。

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一番甘えたいはずの、頼りたいはずのご両親は転勤で海外に行っていてすぐには会えないこと、私はえみちゃんはどんなに不安でどんなに辛いだろうと、 心が苦しくなりました。そしてすぐにえみちゃんに会いに行ったんです。ふくよかだったえみちゃんは、すっかり痩せ細っていました。その晩えみちゃんの部屋に泊めてもらって 一晩中人で話をしたんです。でもえみちゃんは自分の友達の心配の話ばかりしていました。 そして私自身、その時少し健康調を崩すしていたんですけれども、えみちゃんは私のことを大丈夫しんどくないと、自分の方が深刻で辛いはずなのに気遣ってくれたんです。私はその姿を見て、どうしてこんなに思いやりのある子がこんな病気にかかってしまったんだろう、なんでこんなに辛い思いをするんだろうと憤ってしまいました。帰りの別れ際えみちゃんはどうすればみんなが幸せになるのかな、私が死んだらわかるのかなと独り言のようにぽつりと言ったんです。

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私は黙ってそれを聞いていました。その後えみちゃんは膵臓にも癌があることがわかりました。 私はもう二度と彼女には会えないと覚悟したんです。今私にできることは何だろう、私はえみちゃんに一健康何ができるんだろうと考えました。僧侶である私ができることそれは祈ることでした。毎日えみちゃんを思って、えみちゃんの苦しみ悲しみ辛い気持ちが取り除きますように、幸せになれますようにと祈りました。 そしてまた、たくさんのえみちゃんの友人たちも、それぞれの形で祈っていました。えみちゃんがいつも心配している友人たちです。彼女に手紙を書いたり、また 手作りのお守りを作ったり、ご利益がある神社やお寺を見つけると、すぐに飛んでいってお祈りしたり、みんな真剣にえみちゃんの苦しむが取り除けますように、幸せになりますようにと、祈っていました。私はそのたくさんの祈り思いを一緒に届きますようにと祈りました。

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そして、癌の治療が始まりました。手術の日が決まりその手術当日の日でした。お昼頃電話がなったんです。それはなんとえみちゃん本人からだったんです。 か細い声で、今ね手術が終わったよ。私は驚いて「今と」言うと、お医者さんにね、心配してる人がいるから電話したいとお願いしたら、ちょっとだけだって許してくれたんだよ無事に終わったからね、じゃあ切るねと言って電話は切れました。私は驚くと共に、こんな時でも人の心配をする、人のことを思うえみちゃんはなんて子 だろうと思いました。また、もしかすると思ったより容態が悪くて、お医者様が最後にと電話を許したのではないかなとさえ思いました。でもそれは取り越し苦労だったんです。えみちゃんのがんはきれいに取り除け、順調に回復していきました。1週間もすると無事に退院することができたんです。

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そして、その後えみちゃんは海外にいるご両親のもとへと引っ越していったんです。そしてさらに嬉しいことに、彼女はそこで新しい出会いがあって結婚したんです。 ご主人のご両親は彼女のことをまるで本当の娘のように大事にしてくれて、優しくしてくれると嬉しそうに電話で話してくれました。彼女は毎日の生活を、 幸せをかみしめて暮らしているようでした。 私はたくさんの友人たちの真剣な祈りが、大きな見えない力を動かしたんだと思いました。私は最初どうしてこんなに思いやりのあるえみちゃんがこんな苦しみに遭うんだろうと憤りを感じましたが、それは間違いでした。そんな思いやりのあるえみちゃんだからこそくさんの友人たちの願い真剣な思いで助かったんだと思います。

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人を命を大切に思う心は仏様そのものです。その仏様は私たちの中にいます。仏様は私たちの中にいて、私たちが幸せになるために生きています。 どうぞそのことを覚えておいてください。このことをお伝えしてお話を終わらせていただきます。
文字起こしテキストはここまで
如何ですか?本当にいい実話ですね。人間の祈りってこのように相手の方に届くのですね!私は以前にも他の本でですが、祈りの効用を読んだ事がありますが、 癌が治ったと言う話は、今回が初めてです。やはり希望を持って祈れば、不可能が可能になり得るんですね。

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